年間スケジュール
カリキュラム
実践に沿ったカリキュラム
卒業後の実践に向けて、アニメで使用された第一原画(レイアウト)をベースに、第二原画を描く実習を行います。
これにより、在学中に技術を向上させます。
当ラボでは、この実践的なカリキュラムに多くの時間を費やしています。
すべての授業は「実演」から始まります。
学生は「実習」を通じて実践的なスキルを磨き、「添削」を受けて改善点を把握し、「リカバリー」を行うことで成長します。これらのサイクルを繰り返すことで、的確なアドバイスを提供し、学生の成長を促します。
01トレス
いわゆるプロ仕様の線質で描く技術。
元絵を下敷きに、そのニュアンスを拾った線質での描画を目指します。
プロ仕様の線で描画する技術は、のちの全てのカリキュラムで使用します。
02模写
元絵を横に置き、白い紙の上に自分の手でコピーをします。
先人の描いた絵をそっくり真似ることで、そこにあるデザインの流れや線の流れ、描き方など、その技術体系を理解します。
この理解と繰り返しの修練によって、「似せる技術」を手に入れます。
当ラボ入校から卒業に至るまで通年、このカリキュラムはそのレベルを上昇させながら続きます。
03自由描画
プロ仕様の線質で、思い描いた絵を描けるようになるための訓練。
キャラクター設定などを見て構図やポーズを自分なりに考え、その考えたままの絵を紙の上に描けるようになることを目指します。
04動画
アニメーションの根本です。
読んで字のごとく、動く絵を描きます。
少しずつ違った絵を連続的に映写することで絵が動くようになる、といった基本的な仕組みと共に、業務上必要な「仕様」を理解します。
仕組みと仕様の理解、これが出来ないと「原画」が描けません。
アニメで使われた原画と動画をもっての実習と添削を繰り返します。
05原画
動画の原泉だから、原画。
絵で示す動画マンへの指示書です。
なので、動画を理解していないと、原画は描けません。
その上で、原画に必要な知識・技術・業務上の仕様を会得します。
まずは絵コンテの読み解き方や「第二原画」と呼ばれる作業から始めます。
そして終盤、それらと並行して、レイアウト(構図)の取り方や芝居の在りようなど、数年の後に必要になるであろう知識と技術の種を仕込みます。
06実践原画
いざ、実戦!です。
当ラボの母体である制作会社からの正式な依頼として原画を描きます。
この機会を利用して、今現在の力量と実際の仕事に必要な技量との隔たりを見極め、解析します。解析後は、我々と一緒にその隔たりを埋めていきましょう。